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投稿日:2026年3月13日

関市の空き家問題|放置するリスクと解体のタイミング

関市にお住まいで空き家を所有している方の中には、「いつか片付けよう」「そのうち売却を考えよう」と先延ばしにしているケースが少なくありません。しかし、空き家特措法の施行により、放置された空き家には固定資産税が最大6倍に増額されるリスクがあります。関市でも空き家率は年々上昇しており、早めの対策が求められています。この記事では、関市の空き家問題の現状から放置するリスク、解体工事のタイミングまで詳しく解説します。

解体工事中の様子

関市の空き家の現状とデータ

岐阜県関市の空き家率

総務省統計局が実施した「住宅・土地統計調査」によると、岐阜県全体の空き家率は約14.8%で、全国平均の13.6%を上回っています。関市においても例外ではなく、高齢化や人口減少の影響により空き家は年々増加傾向にあります。特に市街地から離れた郊外エリアや、山間部に近い地域では空き家の増加が顕著です。

市内には築40年以上の木造住宅が多く、相続後に誰も住まなくなったまま放置されているケースが目立ちます。関市役所も空き家対策に力を入れており、空き家バンク制度の運用や所有者への指導を強化していますが、所有者が遠方に住んでいる場合など、対応が遅れがちな現状があります。

関市で空き家が増える理由

関市で空き家が増える主な理由は以下の通りです。第一に、若年層の都市部への流出があります。名古屋市などへ就職や進学で転出した子世代が、実家に戻らず親世代だけが残るパターンが多く見られます。

第二に、高齢化に伴う施設入居や相続問題です。親が高齢者施設に入居したり亡くなったりした後、相続人が遠方に住んでいるため管理が行き届かず、そのまま空き家となってしまいます。第三に、解体費用の負担です。解体には100万円以上かかるケースも多く、費用負担を避けるため放置される傾向があります。

第四に、更地にすると固定資産税が上がるという誤解です。建物が建っている間は住宅用地の特例により固定資産税が軽減されますが、特定空家に指定されればこの特例は適用されなくなります。

若年層の流出

原因:就職・進学で都市部へ転出

影響:実家の管理者不在

高齢化

原因:施設入居・相続問題

影響:遠方からの管理困難

費用負担の懸念

原因:解体費用が高額

影響:先延ばしによる放置

「参照:総務省統計局 住宅・土地統計調査」

空き家を放置する4つのリスク

固定資産税の増額リスク

空き家を放置する最大のリスクは、固定資産税の大幅な増額です。通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が最大6分の1に軽減されています。しかし、空き家特措法により「特定空家」に指定されると、この特例が適用されなくなります。

例えば、固定資産税評価額が1,000万円の土地の場合、通常は約2.3万円の固定資産税で済みますが、特定空家に指定されると約14万円に跳ね上がります。年間で約12万円、10年間では120万円もの追加負担が発生する計算です。この金額は解体費用にも匹敵するため、早めの対応が経済的にも合理的といえます。

建物の老朽化と倒壊リスク

人が住まなくなった建物は急速に劣化します。関市は岐阜県の中でも降雪がある地域で、冬季には屋根への積雪負担がかかります。また、梅雨時期の湿気により木材の腐食やシロアリ被害も進行しやすくなります。

定期的な換気や修繕がされない空き家は、屋根の破損、外壁のひび割れ、基礎の劣化などが進み、最悪の場合は倒壊の危険性もあります。気象庁のデータによると、岐阜県では台風や強風の日が年間を通じて発生しており、老朽化した建物が倒壊して隣家を損傷させるケースも報告されています。

「参照:気象庁」

近隣トラブルと損害賠償責任

空き家を放置することで近隣とのトラブルが発生するケースも増えています。雑草の繁茂、害虫や害獣の発生、不法投棄の温床となるなど、周辺環境への悪影響が懸念されます。

特に問題となるのが、建物の倒壊や外壁の落下により隣家や通行人に被害を与えた場合の損害賠償責任です。民法第717条では、工作物の所有者は無過失責任を負うとされており、管理不十分による事故では数千万円規模の賠償責任が発生する可能性もあります。実際に関市内でも、空き家の屋根瓦が落下して隣家の車両を損傷させたケースが報告されています。

資産価値の低下

空き家を放置すればするほど、土地と建物の資産価値は下がり続けます。建物は年々減価償却されますが、適切に管理されていない空き家は通常以上に価値が下落します。

また、近隣に荒れ果てた空き家があることで、周辺地域全体の不動産価値も下がる傾向があります。売却を考えた時には、解体費用を買主が負担することを前提とした価格設定が必要となり、結果的に手元に残る金額が大幅に減少します。早期に解体して更地にすることで、土地としての価値を維持し、売却や活用の選択肢を広げることができます。

空き家特措法と特定空家の指定

空き家特措法とは

空き家特措法(正式名称:空家等対策の推進に関する特別措置法)は、2015年5月に全面施行された法律です。この法律により、市町村は管理不全な空き家に対して立入調査や指導、勧告、命令、さらには行政代執行による強制解体まで実施できるようになりました。

国土交通省の資料によると、全国で特定空家に指定された物件は年々増加しており、岐阜県内でも多くの自治体が積極的に指定を進めています。関市でも条例に基づき、危険な空き家には厳しい対応を取る方針を示しています。

「参照:国土交通省 空家等対策の推進に関する特別措置法」

特定空家に指定される基準

特定空家に指定される基準は以下の4つの状態のいずれかに該当する場合です。

第一に「倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態」です。屋根や外壁の損傷、基礎の劣化などにより倒壊の危険がある場合が該当します。第二に「著しく衛生上有害となるおそれのある状態」で、ゴミの放置や汚水の発生などが当てはまります。

第三に「適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態」で、外観の著しい損傷や雑草の繁茂などです。第四に「その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態」で、不法侵入や動物の住処になっているケースなどが該当します。

重要

特定空家に指定されると、まず「助言・指導」が行われ、改善されない場合は「勧告」となります。勧告を受けた時点で住宅用地の特例が外れ、固定資産税が大幅に増額されます。さらに改善されなければ「命令」が出され、最終的には行政代執行により強制解体され、その費用が所有者に請求されます。

固定資産税が6倍になる仕組み

通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用されます。200平米以下の小規模住宅用地では、固定資産税評価額の6分の1、都市計画税では3分の1に軽減されます。

しかし、特定空家に指定され「勧告」を受けると、この特例措置が適用されなくなります。これにより固定資産税が最大6倍、都市計画税が最大3倍に増額されるのです。

状態
固定資産税
年間税額(例)
通常の住宅用地(200平米以下)
評価額×1/6×1.4%
約2.3万円
特定空家指定後(勧告)
評価額×1.4%
約14万円
増額分
約6倍
約11.7万円増

「参照:国土交通省」

空き家解体のベストタイミング

解体を検討すべき3つのサイン

空き家の解体を検討すべきタイミングには明確なサインがあります。第一に、建物の老朽化が目立ち始めた時です。屋根材の破損や外壁のひび割れ、基礎部分の沈下などが見られる場合は、早めの対応が必要です。

第二に、相続が発生した時です。相続後は複数の相続人間で意見がまとまらず、放置される傾向があります。相続発生時に速やかに方針を決定し、解体するなら早期に着手することで、維持管理費用や固定資産税の負担を抑えられます。

第三に、自治体から指導や通知を受けた時です。関市から空き家に関する連絡があった場合は、すでに問題視されている可能性が高く、早急な対応が求められます。勧告を受ける前に自主的に解体すれば、固定資産税の増額を避けられます。

季節による工事のメリット・デメリット

解体工事は季節によってもメリット・デメリットがあります。春(3〜5月)は気候が安定しており、工事がスムーズに進みやすい時期です。ただし年度替わりで業者が繁忙期となり、予約が取りにくい場合があります。

夏(6〜8月)は梅雨の影響で工期が延びる可能性がある一方、繁忙期を外せるため費用交渉の余地があります。秋(9〜11月)は春と同様に気候が安定し、工事に適した時期です。

冬(12〜2月)は関市では降雪の可能性があるため、工期に余裕を持つ必要があります。しかし業者の閑散期にあたるため、費用面でのメリットがあります。年内に解体を完了させれば、翌年1月1日時点で更地となり、翌年度から建物の固定資産税がかからなくなる点もメリットです。

関市での解体費用の目安

構造別の解体費用

関市での解体費用は建物の構造や規模により異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。木造住宅の場合、坪単価3万円〜5万円程度が相場です。30坪の木造住宅であれば90万円〜150万円が目安となります。

鉄骨造の場合は坪単価4万円〜6万円、RC造(鉄筋コンクリート造)では坪単価5万円〜8万円が相場です。これらの費用には、建物本体の解体費用のほか、廃材の処分費、整地費用などが含まれます。

項目
木造(30坪)
鉄骨造(30坪)
RC造(30坪)
解体費用
90万円〜150万円
120万円〜180万円
150万円〜240万円
坪単価
3万円〜5万円
4万円〜6万円
5万円〜8万円
追加費用の例
アスベスト除去:50万円〜、浄化槽撤去:10万円〜、樹木伐採:5万円〜

費用を抑えるポイント

解体費用を抑えるポイントはいくつかあります。第一に、事前に家財道具を処分しておくことです。残置物があると別途処分費用が発生するため、可能な限り自分で片付けることで費用削減できます。

第二に、複数の業者から見積もりを取ることです。業者によって見積もり額に差があるため、最低3社から見積もりを取得して比較検討することをお勧めします。第三に、補助金制度の活用です。関市では空き家解体に対する補助金制度を実施している場合があります。

市役所の空き家対策担当窓口に問い合わせて、利用可能な制度がないか確認しましょう。第四に、閑散期に工事を依頼することです。業者の繁忙期を避けることで、価格交渉の余地が生まれる可能性があります。

解体工事の流れと期間

工事前の準備

解体工事を始める前には、いくつかの準備が必要です。まず建物内の残置物を全て撤去します。家具や家電製品、生活用品などは解体業者では処分できないため、事前に自分で処分するか、不用品回収業者に依頼する必要があります。

次に、ライフラインの停止手続きを行います。電気、ガス、水道の各事業者に連絡して、解体工事前に契約を停止します。ただし水道については、解体工事中に散水が必要なため、工事完了まで使用できる状態にしておく場合もあります。

また、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。床面積80平米以上の建物を解体する場合、工事着手の7日前までに関市に届け出る必要があります。この届出は通常、解体業者が代行します。近隣住民への挨拶も重要です。工事による騒音や振動、粉塵などが発生するため、事前に挨拶しておくことでトラブルを防げます。

工事期間の目安

一般的な木造住宅の解体工事期間は、30坪程度で7日〜10日程度が目安です。工事の流れとしては、まず足場の設置と養生シートの取り付けを行います。これに1日〜2日かかります。

次に建物内部の解体作業を行い、屋根、内装、設備などを撤去します。この工程に3日〜5日程度かかります。その後、重機を使用して建物本体を解体し、基礎部分を撤去します。これに2日〜3日かかります。

最後に廃材の搬出と整地作業を行い、1日〜2日で完了します。鉄骨造やRC造の場合は、より頑丈な構造のため工期が延びる傾向があり、2週間〜3週間程度かかることもあります。天候不良や予期せぬ問題が発生した場合は、さらに工期が延びる可能性があるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

まとめ

関市の空き家問題は高齢化と人口減少により深刻化しており、放置すれば固定資産税の大幅増額、倒壊リスク、近隣トラブルなど様々な問題が発生します。特に空き家特措法による特定空家指定を受けると、固定資産税が最大6倍に跳ね上がり、長期的には解体費用を上回る負担が生じる可能性があります。

解体のベストタイミングは、建物の老朽化が目立ち始めた時、相続発生時、または自治体から指導を受ける前です。関市での解体費用は木造30坪で90万円〜150万円が目安で、事前の残置物処分や複数業者からの見積もり取得、補助金制度の活用により費用を抑えることができます。

馬場興業株式会社は関市を拠点に、空き家解体の豊富な実績を持っています。現地調査から見積もり、行政手続きのサポートまで一貫して対応いたしますので、空き家でお困りの際はお気軽にご相談ください。早めの決断が、将来の負担を大きく軽減します。

岐阜県関市・美濃市などで家屋解体を営む業者『馬場興業株式会社』です
馬場興業株式会社
〒501-3217 岐阜県関市下有知3634‐12
TEL・FAX:0575-24-5104

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